アルミ二ウムは軽量化を図る目的で多くの分野で使用されています。
表面処理としては陽極酸化皮膜のアルマイト処理とアルミ二ウム上のめっきがあります。
アルミ二ウムは強固な酸化皮膜に覆われているので、アルミニウム上にクロムめっきや無電解ニッケルめっきをするには密着性を確保するために特殊な前処理を施したのち、めっきを実施します。
アルミ二ウムは軽い、加工性が良い、強度が高いなどの利点がありますが、アルミ合金には硬度が低いものもあり摩擦や磨耗には難点があります。
硬質クロムを施すことでアルマイト皮膜では得られない特性を得ることができます。
・高い硬度が得られる
・耐磨耗効果が得られる
・滑り性の向上
・光沢面、梨地など意匠性や美観の向上
・離形性の向上
などのアルミ二ウム表面上にはない硬質クロム皮膜の特性を持たせる事ができます。
アルミ二ウムは両性金属といわれ、酸性やアルカリ性の環境下では耐食性が劣ります。
無電解ニッケルを施すことでアルミ二ウムの問題点を改善します。
・耐薬品性が得られる
・形状に制限が無くめっきの付きまわり、均一性に優れた皮膜
・耐熱性の向上
・伝導性の付与
などの無電解ニッケル皮膜の特性を持たせる事ができます。